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2012/09/17

前腕骨骨折における上肢ギプス二重法(前腕部割り入れ併用式)

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これについては実際の写真がないので、解説のみとなります。

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前腕骨骨折の固定において、手部から上腕部までギプスを巻かなければならない場合、できるだけ早期にひじ関節をフリーにさせたいわけです。しかし、従来のギプスのように手部から上腕部まで連続して巻いてしまうと、途中でひじから上をカットする際、ひじょうに手間がかかります。

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ギプスカッターの使用には細心の注意が必要ですし、患者さんにも恐い思いをさせてしまうという懸念があります。また、ひじをフリーにしたところで、結局前腕部のギプスが緩んでしまっていたがために「最初から巻き直し」になることも…。

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そこで、私が考案した方法は、まず手部から前腕部までを巻きます。この際、肘関節90度で巻いたか、伸展位で巻いたかの違いによって、後に肘関節から上のギプスを巻くときに、前腕部の肘近くの筋の盛り上がりが起きて、その部位がきつくなってしまう場合があるので、前腕部のギプスの長さと形状には細心の注意を払う必要があります。

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前腕部までのギプスを巻き終わったら、縦に割りを入れます。どういうことかと言うと、ギプスカッターでギプス全体にひとすじの切れ目を入れておいて、その上からテープで固定して切れ目をふさいておくのです。そうすれば、万が一帰宅後に腫脹が強くなって緊迫になっても、患者さん自身がテープをはがして、ギプスの切れ目に沿って割り箸を挿入すれば、ギプスをゆるませることができるわけです。

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次にそのギプスの上から前腕中央~上腕にかけてオルソラップを巻いて、その上からさらにギプスを巻きます。つまり前腕~上腕部のギプス(ひじを固定させるためのギプス)を、最初に巻いた前腕ギプスのその上に巻くのです。こうすることで、固定中、ひじから上のギプスだけを取り除く作業が楽に行えます。

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前腕部はギプスの上からオルソラップを巻くことで、ギプス同士が固着していないので、簡単にはがれます。患者さんの恐怖感も軽減されます。

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その後、前腕ギプスがゆるんでも、切れ目の幅を少し大きくして、その上からテープで巻くことで、ギプスが締まって、再びフィットさせることが可能です。もちろん許容範囲を超えるゆるみが発生すれば、巻き直す必要があるわけですが、多忙を極める外来の処置室においては、効率的なギプス管理が求められます。

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この方法は管理する側と患者さんの側の双方にとって、有益なギプス法ではあると同時に、RSD予防の観点からは、心理的な不安を少しでも和らげる効果があります。もちろん症例の経過次第によって、できるだけ早期にプライトンなどによる軽量かつ小さな固定、取り外しのできる固定などに変えていくことが望ましいことは言うまでもありません。

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◇プライマリケアに役立つ固定法(三上式プライトン固定)
1)
私が固定装具に機能性と美しさを求める理由
2) ニューロフィクス(neuro-fixed)という視点
3) 外傷の痛み(ハードペイン)を再考する
4) 母指3次元固定法(母指球安定型プライトン)
5) フィンガートラクション-その意義について- 
6) 膝関節における前面窓式プライトン固定 
7) 前腕骨骨折における上肢ギプス二重法(前腕部割り入れ併用式) 
8) 足底プライトンシーネ(元ほねつぎの妻が骨折!
9) 足関節捻挫におけるf(ファンクショナル)-プライトン固定
10) 腓腹筋ラッピングシーネ

11) 体幹プライトンシーネ(元ほねつぎの母が脊椎圧迫骨折???) 

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→三上式プライトン固定のセミナーのご案内(f-プライトン固定セミナーの開催日程)



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