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2016/12/14

腓腹筋ラッピングシーネ

《トップページ》
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腓腹筋損傷に対して一般に行われることの多いテーピング…。もちろん相応の利点があるわけですが、欠点として皮膚トラブル、巻き直しの煩わしさ、入浴等々の制約があります。

そうした問題を解決すべく編み出した固定法が今回紹介するプライトンによるラッピングシーネです。腓腹筋を包み込むように覆う固定であることから、包むを意味する英語(wrapping)から命名しました。

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プライトン特有の適度な軟性と共に皮膚接触面にアルケア社のオルソラップを使用することで、快適なフィッテイング(固定中の心地良さ)を実現。テーピングやその他の固定に比べ装着時の安心感が際立っており、組織の回復スピードがまったく違います。

論より証拠。百聞は一見に如かず。何よりもまず実際にこの固定を体感していただければ、その素晴らしさがお分かりいただけると思います(⇒6月26日プライトン固定セミナー)。

筋挫傷のみならず非外傷性の痛みに対しても、高い効果を発揮することが分かっています。夜間にふくらはぎが釣って「イテテテー」と身もだえした経験をお持ちの方は少なくないと思われますが、下の写真の症例はこの現象がほぼ毎晩のように2カ月以上も続いて、しかも両ふくらはぎに起きているという希少例です。

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上の写真のごとくラッピングシーネを夜間装具(シーネの上から弾性包帯を巻いて固定)として作成したところ、装着した当夜から全く釣らなくなったとのこと。足が釣るという現象の多くは脳神経活動の偏り(局所の興奮)-脳疲労と換言することができる-が原因というのがBFI 研究会の視点です。

⇒脳疲労とは何か?-BFIの視点-

この症例においては過重なストレッサーの存在が判明した為、カウンセリングを行うことで脳が興奮している理由を本人に自覚していただき、さらにストレスに対する対処法も助言。BFI &カウンセリング&プライトン夜間装具の3本の矢で見事治癒させることができた症例です。

こうしたシーネの形状や質感というものが疼痛コントロールに有利に働く理由については、拙論「ニューロフィクス(neuro-fixed)という視点」で詳解しておりますが、今後は脳膚相関(脳と皮膚の関係)という視点も非常に重要なキーワードになってくると思われます。


『皮膚に優しい固定』は『脳に優しい固定』であり、『脳に優しい固定』は『痛みや腫脹を引かせる固定』であり、『痛みや腫脹を引かせる固定』は『患部の新陳代謝を促進し細胞の修復を速める固定』だということです。


今回紹介したラッピングシーネを含め、“ニューロフィクス( f-プライトン固定)”は原則患者自身による着脱が可能です。そのため日常生活の様々なシーンで臨機応変に使いこなすことができるため、患者さんからも本当に喜ばれますし、何よりも回復が極めて早いという最大の利点があります。

近年とくにデリケートな皮膚を有している症例が増加傾向にありますので、皮膚トラブルを回避できるという観点からも、実に有用性の高い固定法だと言えます。

皮膚ケアを重視する視点はもとより、今後ますます未知なる皮膚機能が解明されることで、運動器プライマリケアにおける“痛み”との関連性も見えてくるはず…。

近い将来、医療のあらゆる場面で「脳と皮膚の関係」がクローズアップされてくる、というのが私たちBFI 研究会の予見です。

そのとき、保存療法のプロである柔整師がどのような立ち位置にいるのか、あるいは“いられるのか”…、僅少老婆心ながら。


◇プライマリケアに役立つ固定法(三上式プライトン固定)
1)
私が固定装具に機能性と美しさを求める理由
2) ニューロフィクス(neuro-fixed)という視点
3) 外傷の痛み(ハードペイン)を再考する
4) 母指3次元固定法(母指球安定型プライトン)
5) フィンガートラクション-その意義について- 
6) 膝関節における前面窓式プライトン固定 
7) 前腕骨骨折における上肢ギプス二重法(前腕部割り入れ併用式) 
8) 足底プライトンシーネ(元ほねつぎの妻が骨折!
9) 足関節捻挫におけるf(ファンクショナル)-プライトン固定
10) 腓腹筋ラッピングシーネ

11) 体幹プライトンシーネ(元ほねつぎの母が脊椎圧迫骨折???) 

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→三上式プライトン固定のセミナーのご案内(f-プライトン固定セミナーの開催日程)


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