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痛みの成因4)環境病という視点

2011/10/19

痛みの成因 4) 環境病という視点

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現代医学は形態学上の診断と痛みの原因診断を切り離す視点を持っていないため、多くの痛みがハードペイン(肉体の障害を知らせる痛み)として説明されますが、臨床上もっとも多い痛みはソフトペイン(脳のシステムエラーに因る痛み)であり、こうした痛みは脳に働きかける技術で改善することも分かっています。
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そうした技術のひとつにBFIがあります。これによって運動器の問題を治療していくと、診断名の如何によらず多くの痛みやしびれが改善することが分かっています

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ただ、前述したとおり心身環境因子の影響下にある人間の脳は、内的要因の影響を受けやすく、とてもデリケートな存在であるため、現代人にとっては悩みの種となっているわけです。

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しかし、その一方で、

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     文明社会に属さないアフリカ奥地の原住民には腰痛がない

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という事実-「木から落ちて腰を傷めた」ということはあっても、慢性的な腰痛を感じるという原住民はいない-が、すべてを物語っています。腰痛に限らず、その他の慢性痛においても同様です。日常的に“何かしらの痛み”を感じている原住民というのはほとんどいません。

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Buzoku

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高度に発達した文明社会に生きる人間だけが慢性痛を患うのはなぜか。

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慢性痛とは、まさしく現代文明における環境病のひとつだといえます。

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戦後の高度経済成長とともに、社会生活-交通手段・情報端末・家電製品・食事内容など-は激変し、便利さを究めた無機質でアンナチュラルな環境には、時間のデスクワーク・電磁波・薬害・食害・心的ストレスなど様々な問題が交錯しています。現代人はそうした心身環境因子に絶えずさらされているのです。

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外的および内的環境の変化に対応すべく、そうした情報処理のほとんどを担っている脳が、まっさきにその影響を受けるのは当然のことだと言えます。

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その結果、自律神経失調症や多くの慢性痛、生活習慣病をはじめとする様々な障害が現れてくるということです。

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さらにアナログからデジタルへという流れに象徴されるように、私たちを取り巻く生活環境はわずか数十年のあいだに劇的な変革を遂げています。

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             Denwa            Keitai2       Sumaho_3                                                         

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人類のDNAがそうした環境の変化に適応するためには、少なくとも数世代にわたる“橋渡しの時間”が必要なはずです。世界史を俯瞰してみても、同一世代の時間軸のなかでこれほどにも激しい環境変化にさらされた事実は、少なくとも有史以降は見当たりません。

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今からおよそ16万年前のアフリカでイヴが誕生し(ミトコンドリア・イヴ仮説)、現文明につながる人類は約5~7万年前に各地に広がり始めたとされています。

そして世界人口が10億人になったのが200年前のことです。つまり10億人増えるのに5万年以上の歳月を要したことになります。

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ところが、西暦1800年に10億だった人口は、1900年に20億人に急増しました。産業革命は10億人増やすスピードを“5万年”から、わずか“100年”に変えてしまったわけです。

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そして現代、1999年に60億だった人口は2011年(10月31日70億人を突破しました。つまりそのスピードは“12年”という超高速化時代に突入してしまっているのです。

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                          Tokai2             Tokai3

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10億人増えるスピードが“5万年”から“12年”への変化。そういう変化に現代人のDNAはさらされている。そういう文明社会の中で私たちは生きています

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アフリカ奥地の原住民に人口爆発はおこりません。腰痛・肩こり・アレルギー性疾患・その他の慢性疾患というものもほとんどありません。つまり慢性疾患は文明人特有のものであり、その多くが環境病に過ぎないのです

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Ahurika

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地球の気象環境地殻変動も落ち着かない状態が続いています。

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人間による社会の営みも地球という惑星の営みも、その変化があまりにも性急で強過ぎるような気がしてなりません。

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今や世界中で自然回帰の流れが起きています。日本国内でも温泉ブーム、登山ブームなど自然志向の流れは広がるばかりです。

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せわしない日常を離れ、ときに雄大な自然に抱かれてみる。

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そこにはまさしく五感を解放するための「ゆるやかな時の流れ」があります。

そんなとき私たちは母なる星-地球という惑星-の“環境”に生かされているのだと実感します。

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