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痛みの成因3)症状は生体の弱点に

2011/10/18

痛みの成因 3) 症状は生体の弱点に

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心身環境因子の多くがアンナチュラルでインオーガニックな物質文明由来ですので、環境医学という分野が関心を集めており、さらには建築医学という概念も生まれているのです。

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住環境における電磁波化学物質は生体の感覚系とくに神経系へのダメージが深く、人によっては代謝機能の低下を招いたり、感覚統御の失調を引き起こしたりすることがあります。

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食べ物に含まれる農薬添加物、薬剤に含まれる化学物質も同様に代謝機能を悪化させ、体質によっては免疫力を著しく低下させることがあります。

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また現社会では食事そのものが癒しツールになっているため、ストレスにさらされると無意識のうちに過食に走る傾向があります。その結果、肝臓、腎臓、すい臓に負担をかけることになり、場合によっては慢性的な酵素不足に陥り代謝機能の低下を招きます

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                             Kashoku_2               Kashoku2

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とくに先進諸国では多くの疾病の背景に“カロリー過多”という問題が潜在しており、戦中戦後のように栄養不足が懸念されるようなケースは稀です。人類のDNAは飢餓に対しては免疫(遺伝子レベルでのある種の記憶)を持っていますが“過食”“飽食”に対しては戦後の人類がはじめて直面する問題であり、“免疫”がありません

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体調を崩すと、たいていの人は「何かが不足している。ミネラルや栄養を摂らないと…」と考えますが、現代人にとってはそれはまったく真逆なのです。体調が悪化したら、半日断食あるいは1食抜くだけでも驚くほど体調は回復します。

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          免疫力の恢復は内臓を休ませることで、最も確実に達成される

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ということを知っておいて欲しいと思います。

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こうした免疫力や代謝機能の低下といった問題は生体の弱点に症状を現わすことで顕在化します

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例えばもともと頭痛持ちの人であれば頭痛が酷くなり、風邪をひきやすい人は風邪を引き、大腸が弱い人では便秘や下痢が現れ、肌が弱い人であれば湿疹やかぶれとなって現れます。

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それと同じことで、運動器系が弱ければ関節や筋肉に症状が現れるということです。その象徴的な現象がぎっくり腰です。

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数十年前まではぎっくり腰といえば、たいていは重たい物を担いだり、急激に捻じったりといった外的要因によるものでしたが、ここ数年は内的要因から脳代謝バランスが崩れることで激痛を起こしてくるものがほとんどです

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とくに何かしたわけでもなく徐々に腰痛が増悪して、ある瞬間から激痛で動けなくなるというものが圧倒的に多いのです。

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本人に自覚がない場合でも心身に相当な疲労を溜め込んでいるケースがほとんどです。むしろ本人に自覚がないがために心身のケアに手が回らず、知らず知らずのうちに疲労がピークに達したとき、代謝機能もろとも小脳にまたがる運動プログラムの一部がシャットダウンしてしまうのです

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ぎっくり腰の患者さんを対象にしたアンケート調査の結果、その9割以上において「感情と理屈のねじれ(心的ストレス)」の存在が確認されています。

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                         Nayami2                             Nayami3

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男性の場合、《転職・転勤・部署の異動・上司や同僚との軋轢・取引先とのトラブル・新規プロジェクトの立ち上げ・リストラ・頻回にわたる出張など》が多く、女性の場合、《仕事に関する葛藤や懊悩・義親との同居・こどもの親同士の人間関係・隣人問題・育児ストレス・夫婦関係など》が多いようです。

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このとき、ストレスそのものを自覚、認識することができない人では、痛みの程度が持続性かつ高度になるという特徴が認められます

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ストレスの存在を100%否定する人のなかには、自らの心と向き合うことを拒む心理特性を抱えているケースがあり、その場合“ストレス”という言葉に強い拒否反応を示します。あくまでも「肉体の次元が全てだ」と頑なに信じて、心を閉ざしてしまわれます。

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しかし、前述したとおり、現代人におこるぎっくり腰の多くはハード(構造物)に原因があるわけではなく、あくまでもソフト(脳のシステム)の障害であって、その存在理由は“これ以上無理をするな”という警告サインに過ぎないのです

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このことはぎっくり腰に限った話ではなく、その他多くの慢性痛にも当てはまります。形態学に軸足を置く整形外科の視点がそのまま常識化しているため、多くの人々が『形の変化=痛み』だと思い込まされているだけです(これに関しては『整形外科の歴史と慢性痛』をご参照ください)。

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またウィルスと痛みの関係についても、ぜひとも知っていただきたいことがあります。

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生体にウィルスや細菌などの病原体が侵入すると、体内では免疫系の代謝システムがフル稼働します。NK細胞・顆粒球・マクロファージたちによる防衛隊が一斉奮起して異物を攻撃するわけです。

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このとき、代謝エネルギーの多くが免疫系に使われるため、相対的に他の代謝エネルギーが枯渇します。その結果、慢性痛を抱えている生体では一時的に痛みが強くなるという現象がおこります。

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インフルエンザや風邪などのウィルスに感染した場合、分かりやすい症状(喉の痛み・発熱・咳・鼻水など)が現れない限り、感染を自覚することはないわけですが、痛みの増悪が感染を知らせるサインになるのです。水面下でウィルス退治に成功しても、痛みだけが強くなるという置き土産を残されてしまうわけです。

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何もした覚えがないのに、急に痛みだけが強くなると、たいていの人はとても不安な気持ちになります。

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インフルエンザや風邪が流行っている時期に、特に何かしたわけでもないのに、痛みが強くなったときは、潜伏期間を考慮した上で、「なるほど先日デパートに行ったときに風邪ウィルスをもらった可能性が…。そう考えると、たしかに痛みだけでなく、なんとなく頭が重たい感じもあるし…」と振り返ることで、痛みの意味を冷静に捉えることができます。

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意味が分からないままだと、不安な気持ちがさらに痛みを強くさせるという悪循環を招いてしまいます。

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ウィルスの感染が一時的に痛みを強くさせることがある』という事実を知っていれば、痛みと不安の連鎖を断ち切ることができるはずです。

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からだの節々が痛くなる現象は、なにもインフルエンザに限った話ではなく、ありふれた風邪ウィルスによっても引きおこされるということです。

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『体内に侵入したウィルス封殺のために代謝エネルギーの多くが費やされた結果、はっきりとした風邪の症状が現れないまま、痛みだけが強くなる』

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こうした因果関係をどうかご理解いただきたいと思います。

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2) 脳と内的要因Prev  Nexxt4) 環境病という視点

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