BFI 研究会代表ブログ

フォト

カテゴリー

無料ブログはココログ
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

腓腹筋ラッピングシーネ

2016/12/14

腓腹筋ラッピングシーネ

《トップページ》
Hihuku503 Hihuku455

腓腹筋損傷に対して一般に行われることの多いテーピング…。もちろん相応の利点があるわけですが、欠点として皮膚トラブル、巻き直しの煩わしさ、入浴等々の制約があります。

そうした問題を解決すべく編み出した固定法が今回紹介するプライトンによるラッピングシーネです。腓腹筋を包み込むように覆う固定であることから、包むを意味する英語(wrapping)から命名しました。

Hihuku670

       Hihuku460_2    Hihuku425_2_2

Hihuku453 Hihuku535 Hihuku452_2

プライトン特有の適度な軟性と共に皮膚接触面にアルケア社のオルソラップを使用することで、快適なフィッテイング(固定中の心地良さ)を実現。テーピングやその他の固定に比べ装着時の安心感が際立っており、組織の回復スピードがまったく違います。

論より証拠。百聞は一見に如かず。何よりもまず実際にこの固定を体感していただければ、その素晴らしさがお分かりいただけると思います(⇒6月26日プライトン固定セミナー)。

筋挫傷のみならず非外傷性の痛みに対しても、高い効果を発揮することが分かっています。夜間にふくらはぎが釣って「イテテテー」と身もだえした経験をお持ちの方は少なくないと思われますが、下の写真の症例はこの現象がほぼ毎晩のように2カ月以上も続いて、しかも両ふくらはぎに起きているという希少例です。

Hihuku1

上の写真のごとくラッピングシーネを夜間装具(シーネの上から弾性包帯を巻いて固定)として作成したところ、装着した当夜から全く釣らなくなったとのこと。足が釣るという現象の多くは脳神経活動の偏り(局所の興奮)-脳疲労と換言することができる-が原因というのがBFI 研究会の視点です。

⇒脳疲労とは何か?-BFIの視点-

この症例においては過重なストレッサーの存在が判明した為、カウンセリングを行うことで脳が興奮している理由を本人に自覚していただき、さらにストレスに対する対処法も助言。BFI &カウンセリング&プライトン夜間装具の3本の矢で見事治癒させることができた症例です。

こうしたシーネの形状や質感というものが疼痛コントロールに有利に働く理由については、拙論「ニューロフィクス(neuro-fixed)という視点」で詳解しておりますが、今後は脳膚相関(脳と皮膚の関係)という視点も非常に重要なキーワードになってくると思われます。


『皮膚に優しい固定』は『脳に優しい固定』であり、『脳に優しい固定』は『痛みや腫脹を引かせる固定』であり、『痛みや腫脹を引かせる固定』は『患部の新陳代謝を促進し細胞の修復を速める固定』だということです。


今回紹介したラッピングシーネを含め、“ニューロフィクス( f-プライトン固定)”は原則患者自身による着脱が可能です。そのため日常生活の様々なシーンで臨機応変に使いこなすことができるため、患者さんからも本当に喜ばれますし、何よりも回復が極めて早いという最大の利点があります。

近年とくにデリケートな皮膚を有している症例が増加傾向にありますので、皮膚トラブルを回避できるという観点からも、実に有用性の高い固定法だと言えます。

皮膚ケアを重視する視点はもとより、今後ますます未知なる皮膚機能が解明されることで、運動器プライマリケアにおける“痛み”との関連性も見えてくるはず…。

近い将来、医療のあらゆる場面で「脳と皮膚の関係」がクローズアップされてくる、というのが私たちBFI 研究会の予見です。

そのとき、保存療法のプロである柔整師がどのような立ち位置にいるのか、あるいは“いられるのか”…、僅少老婆心ながら。


◇プライマリケアに役立つ固定法(三上式プライトン固定)
1)
私が固定装具に機能性と美しさを求める理由
2) ニューロフィクス(neuro-fixed)という視点
3) 外傷の痛み(ハードペイン)を再考する
4) 母指3次元固定法(母指球安定型プライトン)
5) フィンガートラクション-その意義について- 
6) 膝関節における前面窓式プライトン固定 
7) 前腕骨骨折における上肢ギプス二重法(前腕部割り入れ併用式) 
8) 足底プライトンシーネ(元ほねつぎの妻が骨折!
9) 足関節捻挫におけるf(ファンクショナル)-プライトン固定
10) 腓腹筋ラッピングシーネ

11) 体幹プライトンシーネ(元ほねつぎの母が脊椎圧迫骨折???) 

.
.

→三上式プライトン固定のセミナーのご案内(f-プライトン固定セミナーの開催日程)


トップページに戻る


   
≪三上クリニカルラボ≫      BFI研究会≫

 

             BFI 研究会

その他のカテゴリー

100年プロジェクト-「母、激痛再び」の衝撃に想ったこと- | 9/24一般講演会を終えて-参加者の声- | BFI テクニック序論-基本的な考え方および検査等- | BFI 技術研修会のプログラム詳細 | BFI 研究会のホワイトボード | BFI 研究会代表あいさつ-NHKスペシャルが開いた扉の先にあるもの- | BFIの技術-最新版- | CRPS(RSD)-1)痛み・しびれと神経の本当の関係- | CRPS(RSD)-3)そのとき鈴木さんに何がおきたのか?- | CRPS(RSD)-4)鈴木さんが回復した理由- | CRPS(RSD)-基礎知識- | CRPS(RSD)-2)痛み信号の通り道と自律神経(ANS)- | CRPS(RSD)-プロローグ- | EBM(根拠に基づく医療)とは何か? | H29年7月のアップデートおよび比較試験の結果報告 | VASによる治療効果の判定シート | “治療的診断”に潜む論理的錯誤(ロジックエラー) | ①BFI 入門編-脳にアプローチする治療家にとって絶対的不可欠の心構え- | ぎっくり腰の真実-脳の自衛措置- | デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と自律神経の関係を考察する-BFIとシャムの比較試験より- | ニューロフィクス(neuro-fixed)という視点 | フィンガートラクション-その意義について- | プライトン固定セミナー | 体幹プライトンシーネ(元ほねつぎの母が脊椎圧迫骨折???) | 前腕骨骨折における上肢ギプス二重法 | 古今東西あらゆる痛み治療は最終的に“同じ場所”にアプローチしているという見方 | 外傷の痛み(ハードペイン)を再考する | 小脳へのアクセス-なぜ“関節”なのか?- | 役割分担-臨床研究と基礎研究とランダム化比較試験(RCT)- | 椎間板のパラダイムシフト(前編) | 椎間板のパラダイムシフト(後編) | 椎間板ヘルニア-①画像診断の矛盾- | 椎間板ヘルニア-②ヘルニアは脊椎を守る防御反応 | 椎間板ヘルニア-③末梢神経の圧迫≠痛み- | 椎間板ヘルニア-④神経の変性≠痛み(その1)- | 椎間板ヘルニア-⑤神経の変性≠痛み(その2)- | 椎間板ヘルニア-⑥神経の変性≠痛み(その3)- | 椎間板ヘルニア-⑦神経の変性≠痛み(その4)- | 椎間板ヘルニア-⑧神経の変性≠痛み(その5)- | 椎間板ヘルニア-⑨髄核の脱出≠圧迫 | 椎間板ヘルニア-⑩物理的な圧迫≠炎症の発生- | 椎間板ヘルニア-⑪椎間板の変性≠痛み(その1)- | 椎間板ヘルニアの真実-医学史に残る巨大な錯誤- | 母指3次元固定法(母指球安定型プライトン) | 無意識下情報処理が痛みや関節拘縮を改善させり理由-DMNとミラー療法- | 無意識下情報処理が痛みや関節拘縮を改善させる理由①-脳内補完とソフトペイン- | 疼痛概念のパラダイムシフト(前編)-AKA-博田法➡関節拘縮➡ANT➡シャム➡脳- | 疼痛概念のパラダイムシフト(後編)-セルアセンブリ➡脳内補完➡ソフトペイン- | 痛みと交絡因子とBFI-科学の視点- | 痛みの原因論の二極化(肉体?or 脳?)について一番分かりやすい説明-ソフト論、ハード論とは何か?- | 痛みの成因1)脳と心身環境因子 | 痛みの成因2)脳と内的要因 | 痛みの成因3)症状は生体の弱点に | 痛みの成因4)環境病という視点 | 痛みの成因5)五感力と食生活 | 痛みの成因6)カウンセリングの意義 | 痛みの成因7)ストレス説を斬る!-過去を封印して生きるということ- | 痛みの成因8)ストレス説を斬る!-ストレス≠痛み- | 痛みの成因9)ストレス説の皮相性を斬る!-脊柱管狭窄症と“気づき”の道程- | 痛み記憶の再生理論-セル・アセンブリのフェーズ・シーケンス- | 皮膚回旋誘導テクニック | 私の原点 | 脳疲労とは何か? | 脳膚相関-脳と皮膚の関係-を考える | 腓腹筋ラッピングシーネ | 腰痛-①腰痛治療の現状- | 腰痛-②痛みの科学的研究- | 腰痛-③整形外科の歴史と慢性痛- | 腰痛-④画像診断が意味するもの- | 腰痛-⑤腰痛の85%は原因不明- | 膝関節における前面窓式プライトン固定 | 自律神経測定による“治療効果の見える化”と代替報酬 | 触覚同期ミラーセラピー | 足底プライトンシーネ(ほねつぎの妻が骨折!) | 足関節捻挫における f-(ファンクショナル)プライトン固定 | 関節7つの精密機能-1)応力を分散させる免震機能(関節包内運動)- | 関節7つの精密機能-2)振動を吸収する制震機能(脳を守る骨格ダンパー)- | 関節7つの精密機能-3)衝撃をブロックする断震機能(関節内圧変動システム)- | 関節7つの精密機能-4)関節軟骨の神秘(“知的衝撃吸収”機能) | 関節7つの精密機能-5)関節軟骨の神秘(驚異の摩擦係数) | 関節7つの精密機能-6)潤滑オイルの自動交換システム(滑膜B型細胞の“受容分泌吸収”機能) | 関節7つの精密機能-7)関節受容器によるフィードフォワード制御 | 関節反射ショック理論 | 4スタンス理論と関節神経学の融合-4スタンス×8理論-