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時覚(ときかく)とは何か?①-体内時計を知るー

2018/02/13

時覚(ときかく)とは何か?①-体内時計を知る-

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海外出張が多いある患者さんの言葉。「先生、この治療を受けると時差ボケが楽になるんですよ…」。いわゆる不眠症からむずむず脚症候群(Restless legs症候群)に至るまで、様々な睡眠障害に著効を示すBFI…、今回はなんと!時差ボケに対しても即効性があるらしいことが…。 まだ症例が限られているため確たることは言えませんが、仮に時差ボケの症状に何らかの変化をもたらすとするなら、なぜBFIのごときアプローチで?そもそも時差ボケのメカニズムは? 睡眠リズムはもとより、短期記憶の働きが昼頃に強まったり、腸管の細胞分裂が夜間に起きたりと…、ヒトの精神、体温、血圧、心拍、免疫、代謝などには一定周期の日内変動すなわち概日リズムが備わっており、こうした仕組みは体内時計と呼ばれます。 24時間周期で自転する地球環境に適応するために生物が獲得した基本的生命現象の一つであり、ヒトに限らず地球上に棲むあらゆる生物が概日リズムを持っているそうです。 体内時計の働きには個人差があり、例えば昨今注目を集めている「時間医療」という概念においては、薬を投与するタイミングによって吸収の良し悪し、副作用の具合などが変わる場合があり、さらに各人の体内時計によって異なる転帰を辿ることが分かっています。 こうした体内時計の仕組みが近年解明されつつあります。昨年のノーベル医学生理学賞は、体内時計をコントロールする「時計遺伝子」を発見した米国の研究者に贈られました。 ます、運動能力が最大になるのは夕方といわれたりするように、人が行う活動には「最適な時間」があります。アサガオは、日が照り始めると咲くものだと思われていますが、実は真っ暗な環境下でも時間が来たらちゃんと咲き始める。逆にずっと光を当て続けていても決まった時刻に咲く。開花を司っているのは、日の光ではなく「時間」なのです 朝日でリセット!体内時計を整えることから始まる健康毎日 私たちの体内時計は約24時間の周期で刻まれています。体温や血圧、ホルモン分泌などは約24時間の周期で変化しています。ヒト以外にも多くの生物が同様のリズムを持つことから、生物進化の過程で地球の自転周期に合わせたリズムが獲得されたことがうかがえます2)。 ヒトの体内時計は2種類あります。主となるのは脳の視床下部(視交叉上核)というところにある「主時計」で、さらに臓器や、筋肉や皮膚などの組織には「末梢時計」が存在します3)。 「主時計」を動かす元となるのが「時計遺伝子」です。2017年のノーベル賞は、世界で初めて時計遺伝子の単離に成功した研究者らに贈られました。彼らが見つけたのは「period(ピリオド)」という時計遺伝子で、これを元に作られる「PER」というタンパク質は、夜の間に蓄積して昼には分解されます。このようにPERタンパク質の量が約24時間周期で変動することで、体内リズムはつくられているのです4)。 さて、ここまで体内リズムの周期が「約」24時間となっていることに気づかれたでしょうか。ヒトは1日24時間というルールで生活を送っていますが、体内時計の周期はキッカリ24時間ではなく、実際には24時間よりも少し長い周期です。そのため何もせずに放っておくと少しずつリズムがずれていきます3)。夜更かしや時差ボケの経験がある方なら、体内時計がずれると体の調子が悪くなることはよくご存じでしょう。健康を保つには体内時計を私たちの「24時間」に合わせることが重要です。そのために「主時計」のリセットボタンの働きをするのが「光」です。時計遺伝子の働きは光による影響を受けることから3)、毎朝決まった時間に朝日を浴びることが、体内時計の調節には大変重要なのです。 1972年、脳の視床下部にある視交叉上核に体内時計があること(視交叉上核が破壊されると、規則正しい睡眠リズムが完全になくなる)が判明し、その25年後の1997年に、体内時計をコントロールしている「時計遺伝子」が発見されました。 代表的な時計遺伝子は、体内時計の刻みを促進するCLOCKとARNTL(BMAL1)、また抑制するPERIOD(PER)とCRYPTOCHROME(CRY)などが知られていますが、実はヒトの身体を構成する60兆個の細胞すべてに時計遺伝子が組み込まれていて、これらが働くことで規則周期的な細胞活動が行われていることが分かっています。 つまり時計遺伝子は、視床下部の視交叉上核だけではなく、心臓、肝臓、肺、筋肉、肺、粘膜や皮膚など、あらゆる全身の末梢組織にも存在することがわかりました。これらは脳にある「主時計」に対して「末梢時計」と呼ばれています。

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