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◆会場
⇒大宮ソニックシティ 5F 会議室 501
アクセス:JR大宮駅西口から徒歩3分
〔住所〕 さいたま市大宮区桜木町1-7-5
〔TEL〕 048-647-4111
駐車場:ソニックシティ地下駐車場…30分/200円
(利用時間 7:00~23:00)
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◆日時
H29年 5月21日(日) 13:30~17:30
当日プログラム内容
◇初参加者および初心者向けワークショップ
◇BFI動的アプローチ(皮膚回旋誘導テクニック)の実技指導
今回、関節運動に同期して皮膚が一定の法則にしたがって回旋し(とくに大腿部ではらせん状に回り)、これが4スタンス理論および皮膚割線(ランゲルライン)のライン方向と何らかの関連性があるかもしれないという視点が浮上しました(福井勉氏の皮膚運動の原則では指摘されていません)。
まだ確定できる段階ではありませんが、この皮膚回旋を誘導するテクニックを使用することで、たとえば膝関節の拘縮治療が以前より効果的に行えることが分かってきました。
さらに皮膚回旋誘導テクニックは痛みの臨床においても有用性があり、これまでのBFI技術(静的アプローチ)と併用することで、間欠性跛行における下肢痛やしびれ、シンスプリントや脛骨疲労骨折、変形性膝関節症、変形性股関節症、坐骨神経痛と言われる症例、その他多くの症例に効果発現を認めます。
※皮膚割線…目に見えない皮膚の張力方向を図示したもので、手術の際にこのラインに沿って切開すると手術痕が目立たなくなるといわれている。
➡皮膚割線の図
たとえば上記のような症例に対しても、従来のBFIとニューロフィクスに加え、下腿の皮膚回旋を誘導する施術を併用することで、痛みのコントロールがしやすくなります。
ただし、このように皮膚の動きにアプローチすることで、拘縮や痛み等の改善が見られるからと言って、「皮膚の問題こそが拘縮や痛みの根本原因である」と考えるのは早計です。たとえば大腿の皮膚回旋を誘導すると、腹鳴を起こす患者が多いことが観察され、皮膚回旋は副交感神経系を介して脳にアクセスする効果が高いのではと推断されます。
肉眼で観察される皮膚の伸長を誘導すると、皮膚緊張の変化を感じる(情報の変化が意識に上る)ことが多いのですが、目に見えない皮膚回旋を誘導しても、その変化が意識に上ることはほとんどありません。心地良さを感じることはあっても、“皮膚が回った”という明確な変化を感知できる被験者はおりません。これこそはまさしく“無意識下情報処理”であろうと推論されます。
AKA⁻博田法における膝Jの軸回旋が有効に働くメカニズムとして、同時に皮膚回旋をも誘導しているという要因もあり得るのではないか。それ以外の全てのAKA技術が有効に働く真の理由においても、そもそも脳にとっての無意識下情報処理に相当しているからではないか。
さらに関節であろうと筋膜であろうと皮膚であろうと、運動器(ハード)への何らかの介入によって「運動機能が改善するメカニズム」と「痛みが改善するメカニズム」は別次元の反応として捉えるべきではないか、というのが当会のスタンスです。
こうした捉え方をすることではじめて運動機能の変化と痛みの変化が一致しない症例を合理的に解釈することができます。
ハード論(=線形科学の論理)ではA→BならばB→Aという1対1の整合性が担保されますが、“痛み”も“筋協調性”も脳内の神経回路が生成する現象であり、その脳は非線形科学すなわち複雑系であることから1対1の論理は極めて成立しにくいという前提があります。
CRPS(RSD)やアロディニア等の症例に対しては、いきなり皮膚回旋誘導テクニックを使うと痛みが邪魔をしてスムースに行うことができません。最初に従来のBFI技術(静的アプローチ)を使って、脳の興奮をある程度鎮めことに成功したそのあとで、皮膚を動かすテクニックに進むという二段構えが必要です。
皮膚に現れる変化は脳の知覚統合プロセスにおけるシステムエラーが引き起こす種々現象の一つかもしれず、ハード論の視点のみで結論付けることは避けるべきで、“脳膚相関”を踏まえて考えていく必要があります。
脳を相手にしている臨床では原因論と方法論が必ずしも1対1の関係性にならないことに留意すべきと考えます。「見えないものを相手にしている」という明確な自覚が必要です。
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◇BFI 実技演習および体感評価(参加者同士が互いに施術し、その体感(心地良さの度合い等)を数値評価する臨床実験)
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◇前回(4/24)の体感実験の解析結果報告
先月行われたBFI新技術の体感実験において、被験者に記入していただいた体感指数スコア表の集計結果を発表します。BFI最新テクニックのそれぞれの合計得点を知ることで日々の臨床に還元、有効活用していただければと思います。
前回の24テクニックのうち最高得点を記録した技術については既にYou TubeにUPしてありますのでご覧ください。
特別講演および症例報告の演題候補
◇症例レポート『全身の激しい震えのために救急搬送された患者の予後-その後も続く頭部~頚肩部~上肢の振戦(本態性振戦)に対するBFIの効果-』
◇特別講演『オステオカルシン(骨ホルモン)と振動の関係および“多重極微の骨刺激”による臨床効果について-かかと落としのような強振動は臨床上の汎用性が低いことを踏まえ、BFI の効果について考える(極微の骨刺激はオステオカルシンを分泌させるだろうか?)-』
◇特別講演『自閉スペクトラム症と認知症におけるオキシトシンの重要性-タッチケアは保育現場と介護現場に変革をもたらす-』
◇症例レポート『“ふらついて怖い”“気力が湧かない”と言って現役を退いた柔整師…、その謎に迫る-薬剤性パーキンソン症候群-』
◇症例レポート『突発性難聴における4000~5000Hz領域が顕著に回復した症例-自らのスマホアプリで実際の数値変化を確認した主婦-』
※上記プログラム候補の中から当日選択されたいくつかの演題について時間の許す限り講演致します。当日消化できなかったものは次回以降の研修会に持ち越されます。
◆参加費。。
非会員≪ 20,000 ≫
会員≪10,000 ≫
※当日会場にて申し受けます。
※入会金は《 10,000 》です。初参加の方は入会の有無に拘らず合計《 20,000 》となります。
◆初めて参加される方へ
初参加の方は事前の予備知識として「疼痛概念のパラダイムシフト(前編)・(後編) 」
および「脳疲労とは何か?」 にお目を通していただいた上でご来場いただければと思います。
⇒お申し込みはこちら(参加申込フォーム)
◆定員
先着18名まで (申込期限…前日20時)
※定員に達し次第Facebookページに告知します
⇒研究会公式サイトの「研修会のご案内」ページ
当研修会の日程(毎月定期開催)
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5月21日(日) 13:30~17:30
6月25日(日) 13:30~17:30
7月23日(日) 13:30~17:30
8月27日(日) 13:30~17:30
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※9月以降は会場が決まり次第研究会公式サイトに順次UPしていきます。
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