◆日時
2019年 8月25日(日) 13:30~17:30
◆会場
⇒大宮ソニックシティ 8F 会議室 801
アクセス:JR大宮駅西口から徒歩3分
〔住所〕 さいたま市大宮区桜木町1-7-5
〔TEL〕 048-647-4111
駐車場:ソニックシティ地下駐車場…30分/200円
(利用時間 7:00~23:00)
当日プログラム内容
◇特別講演[Ⅰ] |
脳内で分泌されたオキシトシンが血流に乗って全身に運ばれると、骨粗しょう症が改善したり、筋肉年齢が若返ったり、脂肪肝が改善したりと、そのスーパーマルチな働きぶりが脚光を浴びていますが、近年では記憶力の向上や抗不安作用、さらには血糖値の制御まで報告されており、総合臨床家にとって“オキシトシン”はもはや絶対不可欠のキーワードになっています。
そんな中、NHKBS「美と若さの新常識」で紹介された美肌&ダイエット効果も非常に興味深い内容でした。既にご覧になっている方もいらっしゃるかと思いますが、当日はその一部をビデオ供覧し、脳膚相関に関わるエビデンスについて概説いたします。
◇特別講演[Ⅱ] |
当会はこれまで脳可塑性の発現メカニズムとして「Stochastic Resonance :確率共鳴(確率共振)」や「トポロジカル相転移」といった概念を想定してきましたが、このたび「神経幹細胞性ニューロン新生」を追加することにいたしました。ここで言う幹細胞とは、ES細胞やiPS細胞のように“人工的な”幹細胞ではなく、もともと人体に備わっている体性幹細胞(組織幹細胞)を指します。
※幹細胞とは?
自己増殖能(自分と同じ幹細胞を増やす能力)と多分化能(体を構成するさまざまな細胞に分化する能力)を持つ細胞。組織の新陳代謝(細胞の補充や損傷の修復)に関与。
ニュース記事において単に“幹細胞”と表記される場合、多分化能を高めたES細胞やiPS細胞を指す場合が多いが、この両者のごとき高ポテンシャルに及ばないまでも相応の分化能力を持つ幹細胞が生体の各組織にもともと存在している。例えば骨髄にある造血幹細胞、筋肉にある筋肉幹細胞、皮膚にある皮膚幹細胞などのほか、中枢神経系にある神経幹細胞がある。
神経幹細胞は胎児の脳発生期において、ニューロンやグリア細胞を産生し続け、生後にその多くがアストロサイトに分化して消失すると考えられていますが、近年、成人の側脳室周囲や海馬・歯状回などに存在し、嗅球や歯状回のニューロンを新生し続けていることが報告されています。
医師から助からないと宣告された重度の水頭症(大脳の6割以上が欠損)の乳児に対して、親が懸命なるタッチケアを施すことで奇跡的な成長を遂げた実例…。脳に秘められた驚異的な可塑性を象徴する事例として、当会の講演会や研修会で度々取り上げていますが、これなどはまさしく神経幹細胞によるニューロン新生と言えるのでは…?
タッチケアが脳可塑性を促す仕組みについては、オキシトシンの関与が真っ先に想定されるわけですが、従来の「C触覚線維⇒脳⇒オキシトシン⇒脳可塑性」説に加えて、近年皮膚そのもの(ケラチノサイト)がオキシトシンを産生するすなわち「皮膚⇒オキシトシン⇒脳⇒脳可塑性」説が報告されています。
先に紹介したNHKBSの番組内で取り上げられていた「オキシトシンによる皮膚幹細胞の活性化」は、もしかすると脳内でも同じ現象が起きているのではないか、脳と皮膚に共通して見られる奇妙なほどに類似する機能の数々を鑑みて、皮膚の幹細胞がオキシトシンに反応するならば、脳の幹細胞もまた同じようにオキシトシン感受性を有するのではないか…。
すなわちタッチケアを経て脳と皮膚の双方で産生されたあり得ないほどに膨大な量のオキシトシンが神経幹細胞に届けられることでニューロン新生を促進させる仕組みがあるのではないか、であればこそ前述したようなタッチケアによる奇跡的とも言える脳可塑性を説明できるという拙論(推論)について、当日三上ワールド全開で解説させていただきます。
◇特別講演[Ⅲ] |
当会の多くはコメディカルですので、ポリファーマシーへの介入のむつかしさは誰しもが痛切に感じていることでしょう。法的資格の問題から直接的な介入が不可とはいえ、患者さんとの個別の距離感に配慮しつつ、場合によっては極めて間接的な言い回しをもって助言せざるを得ないケースも…。
※ポリファーマシーとは?
多剤服用による様々な次元の薬害の総称で、そうした背景を持つ個別の症例を指す場合にも用いられる。近年、複数の医療機関を受診する高齢者の増加が多剤服用のリスクを高めており、これらを一元管理する仕組みの重要性が叫ばれている。
しかし、こちらが薄氷を踏む思いで必死の助言を試みたところで功を奏する場面は少ないわけで…。とくに「くすり信者の患者さん、とりわけ高齢者に対してはほぼ無力」と言っていい。多剤併用の副作用によるふらつき、それ故の転倒やケガ、あるいは認知機能の低下などに対して、どんなに説明を尽くしたところで薬物依存の症例を助けることは至難の業。
また、それを指摘したばかりにこちらへの通院を止めてしまうケースも少なくないため、安全策を採って家族に働きかけようとすると、そこに待ち受けていたものが“共依存”であったりすることが…。
※共依存とは
もとは米国のアルコール依存症の治療現場で生まれた概念。いつも患者に付き添う献身的な家族や友人たち…、表面的には天使のように見えるが、実はかえって依存を助長したり回復を妨げている事例が認識されるようになり、現場の医師らによって「共依存者」と名づけられた。
共依存者は自分を犠牲にしてまで過度に世話をしたり、他者の世話をすることに自分の存在価値を見出したりする。こうした状態は共依存と呼ばれる。
共依存とは「依存症患者の世話をすることに依存する」、いわば「人間関係に依存する依存症者」と言える。すなわち「迷惑をかける人(依存症者)と、迷惑をかけられながらも支える人(共依存者)という関係性」が構築されることで、かえって依存症の治療をむつかしくさせてしまう図式。例えば、アル中の彼を支える恋人、息子のために身を粉にする母、孫への過剰な介入に走る祖母など。
共依存者が発する象徴的なセリフに「この人は私がいなければダメ…」があり、こうした言動の裏には「誰かに必要とされたい」という無意識の願望があると考えられている。
ある70代女性のポリファーマシー(鎮痛剤から降圧剤に至るまで14種類を服用)…、その夫のケース。
5軒以上もの医療機関への送迎を何年ものあいだ献身的に続けているその男性に対して、妻の多剤併用による薬害の可能性を伝え、減薬の方向性を助言したところ、表面的には迎合するかのような姿勢を見せながら実際にそうした行動を起こすことはなく、1年半に及んだ通院の果て、なんと!夫が絵に描いたような共依存者になっていることに気づきました(あくまでも私個人の主観ですが)。私がそれに気づいたのと、当方への通院中止の連絡をいただいたのはほぼ同じタイミング…。
この夫婦は長年離婚問題(妻が一方的に離婚したがっていた)を引きずっていましたが、夫の定年退職後に妻の通院生活が始まったのを機に、夫による献身的な世話が離婚問題を棚上げさせ…、やがて妻が病院や薬に依存して通院に明け暮れるスタイルは結果的に夫を共依存者にさせていたのです。
ポリファーマシーに対しては我々のごときコメディカルが救いの手を差し伸べたところで、患者さんあるいはその家族にとっての優先順位(対医療者の信頼度)は当然のごとく病院の医師が最上位にいるケースがほとんであり、そうした次元のむつかしさ(無力さ)に直面する場面のほうが現実的には多いと思われますが、実はポリファーマシーの有無とは別に、いわゆる難治症例の中に共依存が潜んでいるケースが意外なほど多いという私見(私の経験値)について、具体的な症例を挙げて解説いたします。
私の経験値において、付き添いの方が共依存者である難治症例を救えた記憶はほとんどありません。今回の講義を聴いていただければ、そうした症例に対峙した際の自身の脳疲労リスクを低減させることができると断言します。医療者は自分を守ることも大事だということを知っていただきたい。
◇特別講演[Ⅳ] |
私が行っている問診傾聴カウンセリングの真髄は「原因と症状の因果関係を読み解くための情報をいかに多く引き出すか」「無意識(潜在意識)下に抑圧されている真の感情をいかにして引き出すか(感情解放)」にあります。
もっとも場合によっては逆効果になり得るケースがありますので、患者さんの特性や状態を見極めた上で、その都度カウンセリングレベル(浅い、深い)をコントロールする必要があり、中にはスルーしたほうがいい-心理的なアプローチをしてはいけない-と感じる患者さんも…。
基本的には通常あり得ないレベルの問診傾聴を尽くした上で、生活や仕事環境に潜んでいる問題点(水分摂取、食事、空調管理、電磁波、寝具、椅子、移動手段、洋服の生地やゴム紐、靴、生活音、対人問題、習い事依存、スポーツ依存、買い物依存、薬物依存等々)をチェックしつつ、初診時に患者さんが否定したストレスやメンタルダメージの源泉をゆっくりと浮かび上がらせつつ(言下に全否定する患者さんはむつかしいケースが多い)、本人がそれを受容し、かつ救いへの“気づき”に到達していただくのを待つというやり方です。
あまりに特殊なカウンセリング故、本来は「三上式…」と謳ってもいいのですが、患者さんへの訴求&安心&プライミング効果に配慮し、パンフレットには認知行動療法カウンセリングと表記しています。もう少し噛み砕いて言えば「具体的なアドバイス等はなるべく控え、表面的には“聴き手”に徹しつつ、さりげなく問題の核心に誘導していく」というスタイルです。
整形は放射線や磁気を用いて肉体の傷跡を探すのに対し、我々は問診によって生活スタイルの傷跡を探し、自らの心眼を以って心の傷跡を探します。
この手法は医療者の忍耐強さ、相手との距離感を測る力、地雷原に踏み込む勇気が求められ、自身の脳疲労と常に隣り合わせの感情労働の極み…。
とくに目の前の患者さんが重度の失感情症であった場合、先天性“心“無痛症のごとき自身のネガティブ感情を自覚することができませんので、こちらの労力は数倍に…。
さらに重度の失感情症に重度の失体感症が合併した症例に対しては、今の段階で私ができることはほぼありません。完全にお手上げ状態です。このような症例に対して、どうすれば回復への道筋を示すことができるのか、未だ一筋の光明すら見出せない状態です。
10数年前に私のところに来られたAさん(享年74歳・女性)は当初、ごく軽度の失感情症の傾向を持つ、どちらかと言えばマスキングタイプの方でした。華道の師範として日本国内はもとより世界中で開催されるジャパンフェスティバルに年3~4回も参加されるという超アクティブ系。
はじめの数年間はストレスと痛みの関係を理解することが困難だったAさんですが、幸い当方の説明に耳を傾けていただける柔軟な心性をお持ちであり、何より私との人間的相性がたいへんよろしかった…。
もっともAさんが脳と痛みの関係を受容するまで、互いの忍耐が試される長い年月が必要でした。ことあるごとに私は「毎度同じことを言って恐縮ですが、さっき他人事のように仰っていた“お孫さんの一件”ですが、実は世の祖母たちにとってメンタルダメージがあってしかるべき“大事件”なんですよ、だから今回の膝の痛みも…」というような展開を何度も何度も積み重ねていき、ようやく2年くらい前から自分の不調に対して「先週こんなことがありましてね、きっとそれが影響して出てきたんでしょうね」と、自らを振り返るようになられまして…、私の診察エネルギーも右肩下がりになり、Aさんの診察時はたいてい観光の話だけで終わる展開に…。
月1回のメンテナンス通院時、毎回のように施術後に「ああ、すっきりした。ここに来ると本当に心が安らいで安心します」と言ってくれていたのですが、半年前から急激な“ある変化”が現れ、かかりつけ医のほうも「一体何なんだ、この変化の原因は?どう考えても尋常じゃない…、何が起きているんだ?」という思いでいたはず(かかりつけ医は謎の変化の原因を突き止めるべく種々検査を尽くしていました)。
そのかかりつけ医は内科医でしたが、私はコメディカルながらも総合臨床家として脳ソフト領域のスペシャリストですので、“その危険性”を全く予見できなかったことに対する痛恨の極みが…。
そして運命の海外旅行…。周囲の多くの人たちが「今回だけは本当に止めたほうがいい。今は絶対休んだほうがいい」と本人に助言していた中での強行。帰国翌日に私のところで施術…。そして3日後に脳出血で他界されました。
私の技術はご存知の通り、触れるか触れないかという極微のタッチ技術ですから、それを家族の方も知っていますし、かかりつけ医も知っていたようです。ですから死因に対して3日前に受けた私の施術が云々という疑念が生じることはなかったようですが、しかし、もし亡くなったのが施術当日の夜だったら?あるいは翌日だったら?あるいは、もし私の技術が頸椎への矯正術を含む強刺激的な介入だったら?家族が私の施術のことを肯定的に考えていなかったら?
いろいろな仮定が脳裏をよぎり、世の中には因果関係として、本当は無実なのに“原因”にされてしまった治療家もきっといるんだろうなあと…。
今にして思えば、「あの謎の変化…、あれこそが脳出血のサインだったのか」と振り返ったところで後の祭りですが、当日はその詳細についてご報告いたします。誰しもが経験する可能性があり、医療者であれば絶対に知っておいて損はない症例ですので是非お聴きいただきたい。
産科分娩時におけるオキシトシン製剤投与(静脈内注射)の際、その副作用として脳出血の事例が報告されていますが、タッチケアによるオキシトシン作用と妊婦への注射によるオキシトシン作用を同次元に扱うのはさすがにナンセンス…。とは言え、当日はあらゆる可能性を排除せず、オキシトシンの負の側面についても検証いたします。
私にとってAさんとの出遭いは特別なものでした。軽度の失感情症であれば、粘り強く関係性を維持していくことで、自己と向き合う姿勢や自分を客観視する能力が獲得され、痛みのコントロールが容易になることを教えてくれた存在だったからです。Aさんとの出遭いがなければ、その後に遭遇した全ての失感情症の症例に対して「どうせダメだろう」と匙を投げていたかもしれません。Aさんと過ごした時間があったからこそ、その後も頑張ってこれたという思いが…。
そして何より本人がいつも楽しそうに語る世界各国の旅行談に花が咲く診察風景はとても和やかで、束の間の癒しにさえなっていました。そんな彼女の笑顔が二度と見れないという現実に打ちのめされ、助けてあげることができなかった自分の対応を顧みつつ、しばらく何も手につかない状態になり、生まれて初めて猛烈な夏風邪を引きました。
メンタルと免疫の関係を身をもって証明した今夏は、その後も酷暑性脳疲労と闘い続けています(私事で恐れ入りやす)。
◇特別講演[Ⅴ] |
私はこれまで発達障害という用語に替えて発達個性という表現にシフトすべきと訴えてまいりましたが、その理由のひとつに一般に認知されている「空気読めない系の発達障害のイメージ」が強いがために、反対に空気を読み過ぎるタイプの発達障害の人たちが自身の立ち位置(ポジション)が定まらずに宙ぶらりんになっている(従来の診断基準では発達障害と診断されにくい傾向にあるが、厳に強い生きづらさを感じている)ことへの懸念があったからです。
私の診察場面では空気を読む読まないに依らず、問診傾聴によって脳の情報処理バランスの偏りが推測された方々に対して「発達個性の可能性がゼロでないかもしれません…。でもそれは決して病理的な問題ではなく、ましてや優劣の次元でもなく、たいていは特殊な才能を秘めている人たちです。そもそも歴史上の偉人には発達個性が多いという見方もあるくらいですから」と前置きした上で、「あなたの脳は途轍もない瞬発力を秘めているがためにターボ車の燃費が良くないのと同じように省エネモードとは程遠い状態…。そのため脳疲労が…」と伝えることが多いです。
私の視点からは、発達個性は対人関係における敏感系と非敏感系に大別され、感覚処理の鋭敏さ(感覚過敏)を伴うケースと伴わないケースに分かれると見ています。発達障害ではなく、発達個性と捉えるからこそ、このような視点を患者さんに伝えることができるのです。障害という認識では救える人も救えない、それが私の信念です。
昨今、私が言うところの“発達個性敏感系”の人たちを“HSP”と呼ぶ流れが加速しています。その概念を伝える関連書籍も出版され、発達障害の枠組みから漏れて、自分の生きづらさの正体が分からずにいる子供や大人たちに救いをもたらしています。
※HSPとは?
米国の心理学者エレイン・N・アーロン氏が提唱した概念で、「Highly Sensitive Person(ハイリーセンシティブパーソン)」の略、 「人一倍敏感な人」と訳されることが多い。「感覚や人の気持ちにとても敏感で、些事に対する気づきや周囲への気遣いに長けている」と同時に「強い刺激に圧倒されたり、多くの人の中にいると疲れてしまったりする」という特徴がある。
アーロン氏によれば人口の2割くらいに見られ、HSPは幼少期からそうした傾向が見られることから、さらにHSC(Highly Sensitive Child)という概念も提唱されている。今のところ発達障害とは異なる状態として説明される。
ただし、HSCの中には発達障害と診断されている症例もあります。先日、フリースクールに通う女子中学生(精神科で発達障害という診断。しかし三上式問診傾聴カウンセリングを2ヵ月続けた結果、私の診立ては“発達個性HSCタイプ”)に対して、「この前も言ったとおり“障害”ではなく“個性”だから…、ただ、その中にはアンテナが立ち過ぎているケースもあってね…、最近ではHSCと呼ばれることが…」と、その特徴について話し始めたところ、それまで見せたことのない真剣な表情になり…。
当方の説明に聞き入っているあいだ、ずっと涙、涙、涙…。「ようやく自分を分かってくれる人に出逢えた」という嬉し涙だったそうです。当日はそうしたHSCを疑わせる症例に共通する症状や訴え等々、そして医療者の対応として注意すべき点についてお話いたします。
実技演習Ⅰ 『スウェーデン式オキシトシンタッチとBFI式エフルラージュの違いを検証する比較体感実験』 |
当会は脳へアクセスするインターフェースを表在感覚系と深部感覚系に大別し、前者においては皮膚関節統合センサという概念を規定した上で、点・線・面の技術という分類に基づき様々なテクニックを開発してきました。その中の面の技術(エフルラージュを進化させた独自のテクニック)は接触面積の広さと手を動かす速度(秒速3~10センチ)にこだわりつつ今なおアップデートを繰り返しています。
今回はそのアップデートを兼ねつつ、エフルラージュの元祖とも言うべきスウェーデン式オキシトシンタッチとの比較体感実験を行います。
ヨーロッパの技術は手掌だけを使い、なおかつ動かす速度もほぼ一定の動的タッチ。対して日本の技術は上肢全体を使い、接触レベルの強弱を変えたり動かす速度を浜辺に押し寄せる波のようにランダムに変える動的タッチ。
果たしてどちらのほうが心地良く感じるのか?あるいはそれぞれの長所短所は?施術者および被験者における個人差の程度は?当日は参加者全員で互いに試行していただき、その違いを感じていただければと思います(いつものように点数評価の解析結果を後日報告いたします)。
実験目的の主意は優劣云々よりも、それぞれの特徴を見極めることにありますので、日本有利?のようなバイアスを極力除いてご参加いただければと思います。仮にヨーロッパの圧勝に終わったなら、我がBFI式は大幅なアップデートを迫られることに。ですが、そうしたアップデートの繰り返しこそが未来を切り拓くわけで…。
BFI式を日本代表にしたことに異論のある方が多いと拝察しますが、そこは手前勝手な空想のお遊びですのでご容赦いただければと。
実技演習Ⅱ ◆エアーハグ(BFIタッチレスの最新テク)のアップデート |
BFIにおける表在感覚系テクはタッチ技術と非タッチ技術(タッチレス)に大別されます。昨今、私の現場ではHSP症例を診る機会が増えてまして(地域差なのか偶然なのか分かりませんが)、結果的にタッチレスをファーストチョイスにせざるを得ないケースが…。
そうした背景もあり、このたびタッチレスに極めて良好な反応を示す症例に対して、さらに患者さんの反応が良くなる新たな技術を開発しました。いろいろな治療を試しても経過が不安定な症例、治療直後は改善を自覚しても副作用のごとき徴候を訴える症例、治療の際の姿勢やちょっとした体位変化に敏感な症例など、通常のアプローチではむつかしいと感じる症例に、是非試していただければと。当日はその技術の紹介と実技演習を行います。
タッチレスに反応するメカニズムは有毛皮膚における毛包受容器と準静電界が関与すると当会は考えています。これについてはこちらのページをご参照ください。記事の後半部で準静電界の他、確率共鳴やトポロジカル相転移についても簡単に説明しています。
実技演習Ⅲ ◆関節深部感覚系JPSテクニックのアップデート |
今回は足関節のアップグレードを実施致します。足関節へのアプローチはそもそもターゲットを距腿Jに据えるのか、距踵舟Jに据えるのか、その両方にすべきか等々の問題もあり、これまで幾度となく試行錯誤を繰り返してきましたが、このたびようやくAKA理論との融合および股J~膝J~足J(下肢全体)の関節運動連鎖を最大限考慮したこれまでにない全く新しい技術の開発に成功しました。
肩や膝のJPSテクニックに比べて技術難度は高めかもしれませんが、コツさえ掴んでいただければその効果のほどは保証いたします。当日を楽しみにしていてください。
※実技演習について
当会の実験および実技演習には初参加者の方も加わっていただいておりますが、これまでのところ支障を来たした例はございません(皆無です)。どなた様におかれましても、問題なく安心してご参加いただけます。
初めて参加する際、「実際の技術はどれくらいの力加減なのか知りたくて…」という方が多いのですが、まさしくその絶好の機会と捉えていただければと…。
➡BFI研究会の動画専用ページ(You Tube)はこちら
なお、当日プログラムの内容は予告なく変更されることがあります。何卒ご容赦ください。
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◆参加費。。
非会員≪ 20,000 ≫
会員≪ 10,000 ≫
※当日会場にて申し受けます。
※入会金は《 10,000 》です。初参加の方は入会の有無に拘らず合計《 20,000 》となります。
⇒初めて参加される方はこちら
…
…
⇒2回目以降の参加申込はこちら
◆定員
先着18名まで (申込期限…前日20時)
※定員に達し次第Facebookページに告知します
⇒研究会公式サイトの「研修会のご案内」ページ
◆4月21日(日) 13:30~17:30
◆6月23日(日) 13:30~17:30
◆8月25日(日) 13:30~17:30
◆10月22日(祝) 13:30~17:30
◆12月15日(日) 13:30~17:30
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